JAMDAブログ

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2012年01月26日

[  第40回JAMDA海外視察レポート~ニューヨーク・クリスマスディスプレイ~  ]

視察目的
感謝祭からクリスマスまでのひと月は、小売店の年間の総売上で重要な期間となり、小売業の年間売り上げの半分がこの一ヶ月に集中する。そのため、この時期のニューヨークは最も活気のある時期である。今、最も活気のある街のディスプレイ、そして店舗デザインを勉強する事が今回の視察の大きな目的です。

201112_01.jpg12年ぶりの海外旅行のため、緊張と長時間のフライトで空港に着いた時にはかなりの疲労。朝、出発して、同じ日の朝に到着なので、長い一日になりそうである。
そのまま、チャーターバスに乗り込み、約1時間のドライブ。チェルシー地区に到着、セレクトショップが立ち並び、街並みも洗練されている。

それから、昔、精肉工場の倉庫街だったミート・パッキング・ディストリクト(MPD)を訪ねる。最初に訪れたのはチェルシーマーケット、ニューヨークの有名フードショップが何件も出店している。店頭のテーブルで食事をしている人もいて、賑やかな雰囲気。入口のポリタンクのディスプレイや、集合看板、エレベーターの装飾等、全てスチールが使われており、とてもおしゃれ。アートな雰囲気がいっぱいです。さすが!ニューヨーク!と感じた瞬間でした。

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その後、廃線になっていた高架鉄道を公園化したハイラインを歩いて通過する。2.3kmもあり、古い線路をディスプレイとして残しながら、モダンなベンチやチェアを配置し、デザイナーズホテルも併設し、自然を感じる事が出来る、アートな空間になっている。

201112_04.jpg線路の上に、車輪付きのベンチがある。モダンアートみたいである。高さが9mの場所にあるので、とても、日当たりが良い。夏には日光浴も出来るらしい。当日はかなり、風が強く、寒かった。

そして、グランドゼロの前をバスで通り、対岸から自由の女神を眺めた後、ブルックリンのウイリアムズ・バーグに移動する。この地区はソーホーやミート・パッキング・ディストリクト(MPD)には家賃が高くて出店出来ない若いアーティストのショップが多い。そのためか、ウインドウのディスプレイも奇抜な物が多く、面白いがお金はかかってない物が多い様に感じた。チェルシーとは全く違うファサードの色使いやディスプレイ小物等、遊び心があって個人的には大好きなウインドウが沢山あった。

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2日目はホテルからバスで1時間半の場所にあるアウトレットモールウッドベリー・コモン・プレミアム・アウトレットに行く。モール内には約200のショップがあり、全て周るにはかなりの時間が必要である。何年か前までは、この時期、車が置けない位だったらしいが、現状は、デパートに押されて、かなり苦戦しているらしい。市内のデパートが、アウトレットに対抗するために金額をかなり下げているので、デパートで良い物が安く買えるなら、わざわざ車で郊外まで行かなくても、市内のデパートで良いじゃないか?という消費者心理だと思う。ニューヨークも日本も同じだなと思った。この日はタイトなスケジュールのため、約1時間半の滞在時間。やはり、全く時間が足りない!4割程ショップを周って出発時間になり、走って集合場所に向かう。その後、ガーデン・ステーツ・プラザでデパートを視察する。ノードストロームやメイシーズ等の複数のデパートをショップが入ったモールで繋いで構成されている。アメリカを参考にしているとは聞いていたが、まさに日本でお馴染みのSCのモールである。ディスプレイも上品でありながら、ボリュームがあり、とても参考になりました。高さがある、エスカレーター周りのVPや、柱に飾ってあるトナカイの装飾等、赤とグリーンの典型的なクリスマスですが、逆にそれが新鮮でした。

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そして、一番感じた事は、とにかく店内にマネキンが多い!!という事。日本ではマネキンがどんどん減っており、シンプルな売場が増えている。しかし、ニューヨークの売場は動きがあって、楽しい!その楽しさの理由の一つがマネキンである事に気がつきました。日本の売場も楽しさを全面に出し、消費者がわくわくする仕掛けがあれば良いのになと思いました。

上記以外にも沢山の場所を訪問し、多くの刺激を受けました。それは、ディスプレイ、建築物だけでなく、全てにおいてスケールがでかい事。ただ、物が大きいだけではなく、コンセプトがしっかりしているので、ウインドウ等も、皆が楽しめる物になっている。日本では、ウインドウを背景に写真を撮っている光景はあまり見かけませんが、ニューヨークではかなり見かけました。とても嬉しい事です。そして、街のいたる所にクレーンが立っていて、再開発の工事をしている。それが、街の元気さ、勢いを象徴しているとも思いました。今回の研修で感じた全ての事を、今後の業務にどう活かしていくのか、そういう事を考えながら、書いたレポートになりました。そして、視察をサポートしていただいた奥村さん、現地コーディネーターの岩田さんには短い視察期間の中で、充実した時間を持てた事を感謝いたします。最後に、JAMDA海外視察に参加させて頂きました弊社社長、社員の皆様方に御礼を申し上げます。今後もこの経験を活かし、更なるステップアップを心がけたいと思います。本当にありがとうございました。

株式会社京屋 西部事業部販売推進課 本多 将人

投稿日時:2012-01-26