2012年01月26日
[ JAMDA海外研修報告~ニューヨーク~ ]
2011年12月8日~12日の日程で、JAMDAニューヨーク研修に参加させて頂きました。ニューヨークは世界屈指の世界都市かつ金融センターであり、世界の商業、文化、ファッションエンターティンメントなどに多大な影響を及ぼしている街で、個人的にも常々大変魅力を感じていた街の一つでした。それだけに、今研修に対する期待は膨らんでおりました。ニューヨークは大きく5つの行政区(ブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クィーンズスタテンアイランド)で構成されており、今研修では中でも超高層ビル等の主要施設が集中しているマンハッタンを中心に視察して回りました。有名なエンパイアステートビルも世界一高級なブランドエリアの5番街もセントラルパークやタイムズスクエアもすべてマンハッタンです。
~1st DAY~
12月8日AM9:00成田空港ー。JAMDA会員各社様と合流し、今研修のコーディネーター エーアイジャパン奥村氏のもと出発式を行い、一路13時間のフライトに飛び立ちました。JFK空港に到着後チャーター車に乗り換え、マンハッタンへ移動。このとき既に車内ではカメラのシャッターを切る音が鳴り止みませんでした。市街地のクリスマス一色にラッピングされたレンガや石製のビルと最新のモダンなビルの森を抜けて最初に到着したのが、今一番話題のエリア、チェルシー地区のMPD(ミートパッキングディストリクト)です。第一印象は、正直…寒い。現地コーディネーター岩田氏のお話では、これでも暖かいほうだとの事ですが…否、寒いです。それはさておきMPDについてですが、もともと精肉工場地帯として栄えていた場所が食肉工場が他に移ったことによって、新しい商業マーケットとして生まれ変わった街です。ビスケット菓子のナビスコ社の工場跡地をリノベーションしてできた『チェルシーマーケット』というモールを視察しました。そもそも、この街全体の印象は古い精肉工場が集まっていた面影を残しつつ、基盤状の道路が複雑に入りくみ始めるあたりに点在する、お洒落でエッジィなブティックが独特のコントラストを描いています。街の景観を損なわぬよう、また、歴史保護区でもあり、その双方をベースに形成されていました。具体的特長として、店のサインは電飾等の派手なものがなく(あのアップルストアも抜き文字でした!)ファサードも周りの雰囲気に溶け込んで一体化しています。それでも取り扱い商品は洗練されたアパレル、廃墟の屋上にあるハイセンスなカフェ・レストランetc。また、同地区にあるハイラインと呼ばれる旧精肉専用の貨物線の廃線後を利用してレールの上い列車の車輪と一体化したデザインのベンチが設置されていたりと見事に計算しつくされた街でした 。
■MPDチェルシーマーケット
その後、Adele Rootsteinの展示会を視察し、車を走らせ場所を移動。『グランドゼロ』(アメリカ人でこの呼び名をする人はいないようです。)を通り過ぎ、バッテリーパークに到着。字のごとく公園になっていますハドソンリバーの向こうに見えるのは、アメリカの象徴『自由の女神』です。フードコートで遅めのランチを取り、ウォール街を横目に川を渡ってブルックリンへ。建物、行き交うローカルらしき人、車、内装の壁が真っ赤のビューティーサロン、ブライダルのドレス屋なのにFRの中が黄色だったりと、とにかくすべてが格好良くみえました。新しいものはあまりありませんでしたが、味があるというか、奥深いというか、同じニューヨークでもマンハッタンとは匂いの違うカルチャータウンでした。ただこの時寒さはMAXでしたが…。ホテルに到着し、研修初日が終了しました。ディナーには予約がとれにくく、地元で人気のフレンチをご用意頂いたのですが、何せ時差の影響もあり、皆、無言でせっかくのフレンチも早々にホテルのベッドに引き上げて初日の夜は更けて行きました。
~2nd DAY~
この日は朝から、ハイウェイを車移動で川向こうのニュージャージーへ。コーディネーター岩田氏曰く、60年代に流行ったという幹線道路沿いに1STORE 1PARKINGというスタイルのハイウェイでした。どこか、日本の地方の国道・バイパス沿いと似ていると感じました。違うのはパチンコ屋がないくらいです。そんなハイウェイを駆けて、マンハッタンから約1時間。チェルシーウッドベリーコモンアウトレットに到着です。広い、その一言につきます。世界最大級といわれるだけあります。その後、ガーデンステーツモールという郊外大型ショッピングセンターに立ち寄り、クリスマスディスプレイを視察。双方ともHOLIDAYシーズンということもあり、平日日中にも関わらず駐車場が満車の状態でした。マンハッタンに戻り、フリーの時間です。夕刻で辺りが薄暗くなってから、街に繰りでました。プラザホテル~5番街。全てがシャッターチャンスです。パリ・ロンドンと並んで世界で最も土地坪単価が高価格な5番街の交差点。LV・ティファニー本店・ブルガリ・バーグドルフグッドマン百貨店の交わる場所。4店舗の躯体からワイヤーが伸び、地上7~8階位の高さに、直径7~8mのクリスタルスノーフレークが出現。スワロフスキー製とのこと。物凄く衝撃的なモニュメントでテンション上がりまくりでした。次に感じたのが、「誰が吊っているんだろう?」「足場何台必要?」etc…完全に職業病です。
■クリスタル スノーフレーク
一旦ヒルトンホテルに集合して、オプションの『夜景ざんまいツアー』に参加しました。マンハッタンをイーストリバー側、ハドソンリバー側から見るわけですが、これは言葉を失います。有名なブルックリン橋も含めて、多くの人が写真等で目にしたことがある『THE NEWYORK』でしたが、冷たい空気の中で直に見る迫力と荘厳さはやっぱり違うと思います。無の境地です。
余談ですが、ニューヨークの夜景というのは、オフィスビル含め、365日点きっぱなしだそうです。もちろん、勤勉な日本人と違って残業や休日出勤など、まずしません。じゃあ何故オフィスの電気が点けっぱなしなのか?それは、ニューヨーク市が電気代を払うという条件で各企業に電気を点けっぱなしにしとくようにとのお達しが出ているそうです。思いっきり反エコですが、観光収入のためだそうです。なんとなく、納得。
~3rd DAY~
実質最終日。朝、岩田氏の行き着けのカフェでモーニングを取り、地下鉄を乗って全員で百貨店視察に向います。ブルーミングデールズという百貨店です。主にWD・店内のクリスマスディスプレイを百貨店の担当者のアテンド付きでまわりました。純粋に勉強になりました。午後になってフリータイム。地下鉄を乗り継いでレンガ造りの古い建物など、移民時代の面影の残るロウワー・イースト・サイドに出向きました。
ユダヤ系移民が多く移り住んでできた街で、昔は犯罪率も高かったらしく、加えてコーディネーターがいないニューヨークは初めてで、内心結構ビビッていました。もちろん現在はニューヨーク自体、全米で安全な都市の第3位(1位ダラス 2位ホノルル)ですから安全なのですが、その名残は所々に残っていて、弾痕こそ見みあたりませんでしたが落書きの崩れた壁、進入禁止のフェンスとアンダーグランドの匂いのする街です。それでも2avという大通り沿いには多くの雑貨屋さん・デリカテッセンの店舗が連なり、ローカルで賑わっています。一本裏通りにあるスニーカー屋(ホントに超レアなスニーカーばかり)でアーロンというスタッフ達と仲良くなり、来年再びくることを約束してしまいました。なので…よろしくお願いします。アーロンお奨めのイーストサイドに移動して、ミッドタウンに戻りました。夕食は毎年恒例だという中華をいただき、ニューヨーク最後の夜。22時頃に部屋をでて、夜のミッドタウンにひとり繰り出しました。タイムズスクエア、エンターテイメントの聖地です。
■タイムズスクエア
■UNIQLO夜景と一緒で言葉では表現できません。実は、個人的にこの場所が一番行きたかった場所なんです。感動ってこういうことでしょうか。深夜24時近いというのに、この人だかり。節電て何?というくらいのネオンとLED巨大スクリーン。24時間OPENのアパレルショップ。トイザラスは、店内に入ったらいきなり観覧車ですよ。これが、真の『眠らない街』。東京の新歌舞伎町と渋谷センター街、大阪の道頓堀を足しても足らないくらいの圧倒的スケールです。その後、エンパイアステートビルを見上げながら再び5番街に。こちらは、さすがに人通りも少なくシャッター切りまくりです。いわゆる世界的ハイブランドやNY生まれのブランドに囲まれて、日本発のユニクロフラッグシップもクリスマスメイクしています。この地に出店するのは、念願だったようです。これは、純日本企業としても快挙なのかもしれません。そして、先述の交差点でクリスタルスノーフリークを過ぎた辺りでカメラのバッテリー切れ。同時に、寒さで自身の電池も切れました…zzz。
~Last DAY~
翌朝、6時に起床。朝食をすませそのままJFK空港へ。社内は恐らく疲労や寝不足、そしてニューヨークへの名残り…。とても静かな朝でした。空港で今回現地にて、フルサポートしてくださった岩田氏と別れ、一路日本へ句かいます。…12時間後。日本時間PM15:30成田空港。それぞれの帰路に向け歩き出しました。ニューヨークは『COOL』でした。5番街やタイムズスクエアのディスプレイはもちろん、歴史のあるレンガ造りのビルと最新のビルが共存しているアベニューも、ガタガタの道路も地下鉄の切符売場や改札、そして屋台でさえも、いわゆる観光名所以外のところもひっくるめて目にするもの全てがそうでした。街全体がテーマパークのようです。もともと魅力のある都市のひとつでしたが、今回のことで更に膨らみました。今回、訪れたところはほんの一部でしょう。だからこそ、また行きたいと心底思います。また、行きたい。それで良かったのだと思います。今回のツアーを通じて『また〇〇したい』お客様にそう思ってもらえるような仕事をしていきたいなと改めて強く思いました。
■ザ・ニューヨーク
最後になりましたが、今回のツアーの企画、添乗、案内を一貫して行っていただいたエーアイジャパンの奥村様、現地コーディネーターしていただいた岩田様、大変お世話になりました。ありがとうございました。正直日程はかなりタイトではありましたが、それでもこの不景気が続く時代、この企画を実施していただけたことに感謝いたします。また、クリスマス・年末年始の繁忙期にも関わらず、快く我々を送り出してくれた社内の同僚に心より感謝いたします。
株式会社彩ユニオン東京支店 宮川 健
投稿日時:2012-01-26